大学選手権決勝、展望


いよいよ大学ラグビーも最終回。
天理対早稲田の試合が成人の日に行われる。
ここまで実力の未知数だった天理が明治を圧倒し、強いインパクトを残しながら頂上決戦まで到達した。
一方で、早稲田は対抗戦で2位に沈みながらも順当に勝ち進み、二連覇まで王手の位置にたどり着いた。

メディアやネットをみると、おおむね下馬評は天理有利という論調であるが、たしかに直近の戦績をみると、早稲田は明治に負けたが、天理はその明治に勝っている。
試合内容もその明治を相手に圧倒しただけに、天理優位と考えるのが自然だと思われる。
ただ、個人的には早稲田優位ではないかと考える。

まず、この直近の試合結果が当てにならないのは、2019年のワールドカップ日本大会をみると良く分かる。
ワールドカップのプールBでは、ニュージーランドと南アフリカが初戦でいきなり激突。
ニュージーランドが王者の貫禄を見せて勝利をおさめた。
ところが決戦トーナメントでは、ニュージーランドが準決勝でイングランドに敗退。
そのイングランドは、ニュージーランドに負けた南アフリカと対戦。ということで、イングランドが優勝かと思いきや、南アフリカはイングランドに競り勝って優勝。
これは、今年の大学ラグビーにも当てはまる構図である。
早稲田に勝利した明治は、優勝候補の筆頭格であったが、天理に負けた。
そして決勝戦は、明治に負けた早稲田と明治を倒した天理が対戦する。
多くの人間は、当然天理が勝つと予想しているが…。

もちろん大学ラグビーとワールドカップはまったくの別物ではあるが、直近の試合結果を並べても未来の勝者を予想することは出来ないのである。 

個人的になぜ早稲田が優位かというと、その一つには、早稲田の戦い方のスタイルが上げられる。
早稲田は対抗戦で明治に負けたが、明治はどちかというとディフェンス重視のチームだったのに対して、天理はバックスを飛ばす攻撃的なタイプ。そのあたりでアンストラクチャーから隙を作る弱点があるため、カウンター攻撃を得意とする早稲田にとって天理は相性がいいのではないかと考える。
もう一つは、天理のスクラムだ。
天理は明治をスクラムで圧倒することで優位にゲームを進めたが、あのクセがあるスクラムは、時限爆弾を抱えてるように思える。
露骨なアングルは、レフリーによって笛を吹かれる可能性が高い。
また早稲田の強みは、モールによる得点を計算できることだろう。天理相手だとほぼラインアウトをクリーンに渡すことが可能で、モールを組めば2~3回はトライが取れる。
これは天理のペナルティー次第だが、天理のラインアウトが苦手なのを逆手に、相手陣内でボールを外に出して、あえて相手ボールでラインアウトにしてしまう手もある。
そうなったら、天理としてはかなり苦戦するのではないか?

もちろん、天理は改めて言う必要もなく強豪チームで、早いテンポの球出しと留学生の恐ろしいまでの突破力、チーム一丸となった魅力あふれるオフェンス。どれをとってと大学随一の強さを誇る。鍛えられたフィジカルもそれを支えている。

順当通りにいけば天理が初優勝を飾ることが出来るだろうが、早稲田が伝統の力を発揮すれば、新興勢力をはねのけて連覇を達成できるかもしれない。どちらに転んでも面白い試合になることは間違いないだろう。


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