天理が優勝して同志社ファンが号泣する


大学ラグビー選手権はコロナ禍ということで紆余曲折を経て、開催自体が危惧されたものの、なんとか無事に終えることができた。
勇気を示してくれたラグビー関係者には感謝の言葉しか見当たらない。
振り返れば様々なことが思い出されるが、困難を乗り越えて大会を終えたことはきっと将来において誇りに思える時が来るのではないかと思う。

天理は関西リーグの始まる前にクラスターを起こし、練習も制限されるなど数多くの障害があったが、大学選手権の決勝戦では早稲田相手に歴代最高得点で優勝した。
一体どんな練習をしてきたのだろう?

関西の中では飛び抜けて強いチームではあるが、大学ラグビー全体で見るとリクルートでは決して恵まれてるとはいえず、関西在住の著名な高校選手たちは天理を袖にして東京を目指してきた。
そんな中でも、常に高いパフォーマンスで勝ち続けるのだから凄いの一言。
もちろん決して右肩上がりだったわけではなく、しばらく低迷期もあったが、ここでようやく花開いた。

天理の優勝を伝える記事では、コメント欄で、同志社出身者が「号泣した」との書き込みをしたり、関西に拠点を置く各チームの指導者が自身のチームが優勝したかのように喜びを伝えている。
これが関東だと、明治が優勝して帝京ファンが号泣するだろうか?(笑)

しかしそれが関西だとチームの垣根を越えてありえるのである。
天理が優勝して同志社ファンが号泣する。
まさにラグビーにおける関西の結束力を垣間見た気がした。不遇の状況を共に耐えてきたという思いがあったからだろう。

一方で、これで関西ラグビーが大団円を迎えたかというと、むしろ逆で正念場はこれからである。
天理の優勝で、関西と関東がライバル関係として新しい時代を迎えたとは思わない。
リクルートの流れは依然として西低東高のままである。
むしろ最後の大きな打ち上げ花火になってしまう可能性もある。
天理は来年度からフォワードもバックスも主力メンバーがゴッソリ抜ける。
代わりとなる選手もでてくるだろうが、今年のレベルを維持するとなると相当大変ではないだろうか。
大学ラグビー全体を考えると、関西の台頭は歓迎すべきことである。
しかし、関東の大学がそれをやすやすと許すとは思えない。
関西としては対抗戦並の複数の強豪チームが出てこないと競争力も生まれないだろう。
まずは同志社のようなリクルートが成功してるチームこそ、関西リーグを牽引すべきである。
関西リーグの命運は、天理のみならずほかのチームこそ握っている考える。
そして関東もまた、対抗戦と関東リーグ戦と分かれているが、より一層の競争力を発揮するためにも、大学ラグビーというコンテンツを向上させるためにも、なによりも試合内容を充実させるためにも、統合は待ったなしである。

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