日本代表になる難しさ


今年最後のトップリーグが2月に開催する予定ではあるが、帝京出身で初めてトップリーグの新人賞を獲得したのは吉田康平選手である。
後に日本代表の顔となる稲垣啓太選手や姫野和樹選手なども新人賞に選ばれている。
次世代の日本代表を期待される賞ではあるが、残念ながら吉田選手はいまのところ日本代表に呼ばれていない。

新人賞を獲得した半分ほどは日本代表に選ばれているが、その半分は日本代表のジャージに袖を通すことすら出来ていない。こうした特別な選手ですら篩(ふる)いに掛けられるのが代表選考の厳しさだ。
日本代表に選ばれるということは、実力や才能のみならず、運の要素もつきまとう。


日本大会の日本代表メンバーをみると、そのほとんどが二十代半ばから後半に掛けて集中しているが、仮に30人に絞るとして年代は20代前半から30代半ばまでと考えると、その同学年で選ばれるのは平均したら1~2人。
しかも、年齢ごとにポジションが振り分けられているわけではないので、そのポジションを担う実力は、同年代でもっとも飛び抜けていて、ようやく代表選考レースのスタートラインに着けるかどうかである。

ちなみに2019年大会での年齢別は
38歳×1人
34歳×1人
33歳×1人
31歳×2人
30歳×6人
29歳×4人
28歳×3人
27歳×4人
26歳×3人
25歳×3人
24歳×0人
23歳×2人

一番チャンスがあるのは28、29、30歳でワールドカップ開催年を迎える選手といえるだろう。
今だと25~27歳ぐらいの選手だ。
フランス大会は、松島、流、姫野、ムーア、坂手、具あたりが中心選手となっていると考えられる。

こうしてみると、もっとも驚嘆すべきなのは、堀江翔太選手かもしれない。
ニュージーランド、イングランド、日本大会と連続して選ばれている。しかも、すべてヘッドコーチが異なる。ヘッドコーチによる考え方、それこそ相性も含めて実力があれば選ばれるとは限らない中、歴代の指導者から寵愛されてきたということは単に器用だったり、なにか突出しているというよりも、本質的な部分で高い実力を備えた選手だったのかもしれない。


逆に、ファンから期待されながら選ばれない選手もいる。その代表的な選手が山沢拓也選手ではないだろうか。
山沢選手は、エディージョーンズ前HCから天才と言わしめた逸材で、その飛び抜けたパフォーマンスは多くのファンを魅了してきた。
日本大会では間違いなくスタンドオフとして選ばれるだろうと呼び声も高かったが、蓋を開けてみれば、同じパナソニックに所属する松田力也選手が選出された。
取材するマスコミ関係者も山沢の起用について、それこそしつこく聞いているが、ジョセフヘッドコーチは検討していると述べるにとどまり、結局のところ選ばれることはなかった。
このようにどれだけファンやマスコミの後押しがあっても、指導者によっては選ばれない人間もいる。
山沢選手は学生時代から怪我が多く、ジョセフヘッドコーチはそのあたりが懸念だったのかもしれない。
無事これ名馬ではないが、壊れない強さがなければ、チームの積み重ねやアクシデントの時の対応が難しくなってしまう。能力に秀でていても、それがチームのピースに当てはまらなければ選ばれない。

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