関西の復権なるか?


大学選手権は、コロナ禍の影響でどこが優勝するか大きな注目を浴びていたが、結果として優勝したのは天理大学だった。関西の大学が優勝したのは実に36年ぶり。なぜこういうイレギュラーな時に?という不思議な気もしなくもないが、変革を試みるチームほどピンチをチャンスに変えられるのかもしれない。2020年度は、記憶に残る大学選手権となった。
ちなみに大学選手権の優勝では10校目に当たるという。
圧倒的に優勝回数が多いのは早稲田で16回。
大学ラグビーの盟主と言われる所以だ。
次に続くのが明治で13回。そして帝京は9回。帝京は準優勝が1回のみなので、連覇数といい、かなり特殊な存在である。
慶応の3回優勝を含めると、ほぼ対抗戦が独占していることが分かる。

実際に今年の大学選手権も準決勝のチームは対抗戦3に関西1。ほぼ対抗戦で占められていた。
大学選手権はこうした光景がずっと続いていたことから、全国大会という看板でありながら、実態は対抗戦の二回戦目と見られていた。

そこへ今回の天理の優勝。
天理の優勝は、関西ラグビーの栄誉を取り戻しただけでなく、大学選手権を本当の意味での全国大会にしてくれた。

他校ファンからも天理の優勝を歓迎する声が多く見られ、天理としても単に自分たちが強くなるだけでなく、関西を引っ張っていく気概をもってこれから臨むだろう。

こうした流れの中で、関西ラグビー協会は関西ラグビー全体を底上げし強化するためにも、小松監督の講演行脚を依頼するというアイデアを披露していた。
このようか新しい試みはいいことだと思うのだが、個人的に言えば、講演でそれほど変わるとは思えない。やはり、もっと根本的な部分で大胆に変革が必要だろう。
たとえば講演に代わるものとしては、共同練習などはどうだろうか?
ふだん天理が具体的にどのような練習をやっているのか選手や指導者が体験する方が手っ取り早いはずである。
あとはよく俎上にのぼるのが、関西チームと関東チームの交流戦。
合同チーム案を出されていたが、急造のチーム同士で戦う成果などたかがしれている。ほとんど意味がないと断言できる。
所属するチーム同士で戦わないと、ファンも面白くないはずだ。
思い切って春季大会を拡大する方向や、既存の枠にとらわれない大会の創設が待たれる。
しつこいようだが、関東も日本のラグビー全体の底上げを見据えるならば、対抗戦と関東リーグを一度解体して、一つのリーグに統合すべきである。いつまで狭いエリアで分裂したままでいるつもりなのだろうか?

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